賃貸物件でおすすめのネット回線は?種類別の解説と開通方法
目次
賃貸物件でおすすめのネット回線は?種類別の解説と開通方法
新たに賃貸マンションでインターネットを使いたい場合、どういった回線が選べるのでしょうか。この記事では、賃貸物件で利用できる回線の種類を解説します。また、特におすすめの光回線について、おすすめの理由や、申し込み方法なども紹介します。
賃貸物件におけるインターネットの主な回線種類
ではまず、賃貸物件で使えるインターネット回線に、どんなものがあるのか紹介します。
光回線
光回線は光ファイバーを使った、最大通信速度1Gbpsの高速インターネットサービスの提供が特徴です。光回線は上り(アップロード)と下り(ダウンロード)の両方で、高速の大容量通信を可能としており、テレワークなどのビデオ会議、オンラインゲームなどが快適に利用できます。そして、一口に光回線といっても、回線種別や接続方式、提供している光回線事業者により通信品質が異なります。
関連記事:通信速度が期待できるFTTHとは?接続の仕組みやメリットを詳しく解説
ケーブルテレビ(CATV)
ケーブルテレビは、J:COMに代表される地域のCATV会社が提供するインターネットサービスです。専門チャンネルの種類が多いテレビプランとセットで提供されることが多いです。テレビ番組をメインに提供する会社が、インターネットを提供することで、利用者へのユーザビリティ向上を果たしていると考えられます。ただ、同軸ケーブルを利用した最大通信速度は12Mbps~320Mbpsと、光回線(最大速度1Gbps)にくらべて、かなり遅くなります。
モバイル回線
モバイル回線は、携帯電話各社が設置した基地局から発信される電波を利用した通信回線です。
4Gや5Gなどの通信規格があり、基地局から電波が届く範囲であれば、どこでもインターネットを利用することができます。
ただ、実際にモバイル回線のみでインターネットを利用すると契約プランによっては、データ容量の消費によって通信制限がかかり低速通信を余儀なくされます。そこで、利用頻度に応じてホームルーターやモバイルルーターなどの無線ルーターを用いたWi-Fiの通信で補う必要があります。
自宅でインターネットを利用する場合はホームルーター、外出先で利用する場合はモバイルルーターというように状況に応じて使い分けましょう。ただ、光回線と違い工事不要で気軽にインターネットを利用できる反面、通信速度が遅い、通信状態が不安定などのトラブルがあることに注意が必要です。また、ルーター本体の代金も高額の買い取りになることが多く、慎重に検討したいところです。
賃貸物件のインターネット回線も、光回線がおすすめ
次に光回線についてのさらに詳しい紹介と、光回線が使えない場合の対処について紹介します。
1番のおすすめは光回線
仕事やゲームなどでインターネットを利用する時間が多い方にとって、安定した通信でインターネットを利用できるのは非常に大切です。
ビデオ会議や動画配信では、通信が不安定だとフリーズしたり、読み込みが遅かったりするとストレスになります。また、オンラインゲームではタイムラグがあると不利になりますし、チームプレイヤーの足を引っ張ってしまいます。
光回線サービスであれば、最大1Gpsの通信速度で、これらの用途で快適に利用できます。ただし、マンションのインターネット回線は他の住民との共同利用なので、通信混雑での速度低下が起こることがあります。特に19時~23時はインターネットの利用者が多い混雑する時間帯になります。
このような通信の混雑を回避するインターネット接続の方法として、「IPoE」方式の接続方法があります。IPoE方式では、回線が通信混雑の原因である網終端装置を通らないため、その影響を受けにくく、高い通信品質が保てます。
例えば、NTTドコモが提供する「ドコモ光」のプロバイダ「OCN インターネット」ではIPoE接続が無料で標準提供されています。非常に高品質の通信環境が期待できます。在宅ワークでのビデオ会議などにも適しているといえるでしょう。
ケーブルテレビを利用する必要があるケース
最近では稀ですが、建物の設備状況で、ケーブルテレビのインターネット回線しか利用できない場合もあります。管理会社から光回線の導入が不可といわれたら、検討しましょう。
関連記事:光回線の利用には工事が必要!かかる費用や確認するべきこととは
モバイル回線を利用する必要があるケース
賃貸物件のインターネット回線も、最近では光回線が多いですが、以下のケースだとモバイル回線を利用したホームルーターを検討する必要があります。
- 建物の状況などで、物理的に光回線が引けない場合
- 回線工事の過程で壁に穴をあける必要があり、どうしても工事をしたくない場合
- 利用者がほとんど家におらず、外出先で使うのがメインの場合
テザリングを使うケース
スマホをテザリング(モバイルルーターの機能)して使う方法もあります。パケット費用がかかるため、数週間、数カ月という一時的に利用するケースが多いです。また、携帯各社のテザリングサービスは利用上限が決められている場合があります。ただ、例えば、NTTドコモのeximoなどのプランでは、テザリングも無制限で利用が可能です。
賃貸物件において、インターネット「対応」と「完備」はどう違う?
ところで、賃貸物件の案内で、「インターネット対応」「インターネット完備」などの言葉を目にすることがあります。なんとなく読み流しがちですが、内容は全く異なるので契約前に確認しておきましょう。
「インターネット対応」は準備が必要
「インターネット対応」は、マンションの共用部までインターネット回線が敷設されている状態です。住戸までインターネット回線事業者による配線工事が必要となります。自分でプロバイダの契約やルーターの入手(購入)、設定などの準備が必要です。
「光ファイバー対応」なら、高速の光回線で安定したインターネットを楽しめる可能性が高いです。光回線事業者とプロバイダがセットになった、光コラボレーション事業者に申し込みしましょう。
関連記事:光コラボとは?光回線の選びかたとおすすめポイントを解説!
「インターネット完備」は準備不要
「インターネット完備」は、オーナー、管理会社がすでに回線事業者やプロバイダを契約済みの物件です。入居してすぐインターネットが使えます。「インターネット無料」も完備と同じ意味です。契約の手続きやインターネットの設定が手間だと感じる人にはおすすめですが、回線は選べません。たとえば、インターネット回線がCATVで契約済みの場合があります。この場合、光回線に比べて通信速度が遅い回線を利用することになります。
「インターネット非対応(未対応)」ならどうする?
「インターネット非対応(未対応)」の場合、回線そのものが引かれていないので、基本的にインターネット回線の導入はできません。ほとんどのケースで断られてしまいますが、管理会社に光回線が工事できるか一度、確認してみましょう。光回線の敷設NGの場合は、ホームルーターか、モバイルルーターを購入する必要があります。
インターネット「完備」のメリットとデメリット
前項と重複しますが、マンションによってはインターネット完備・無料と謡っている賃貸物件もあります。インターネット回線がすでに開通しているため、引っ越し後にすぐ使える点がメリットです。
しかし、必ずしも高速回線を利用できるとは限りません。SNSなどを見ると、利用用途によってはインターネット回線の通信速度・品質が足りておらず、満足に使えないという口コミも多いです。中には、利用者が多い夜間では、ほとんどつながらなくなったという声あるようです。
通信が不安定だと、結局は別で光回線事業者と契約することになります。ビデオ会議、オンラインゲームや動画を見たいなら、備え付けの回線では、快適なインターネット利用が難しい可能性があります。
マンションタイプの光回線は月額4,000円前後です。引っ越し前で物件の下見段階なら、忘れずにインターネット回線の種類を確認しましょう。場合によっては、検討している家賃の予算を下げて、その代わりに光回線を導入するなどを考えてもよいかもしれません。通信速度や安定性を確保したいなら、光回線サービスと契約できる賃貸物件がおすすめです。
NTTドコモが提供する「ドコモ光 」のプロバイダ「OCN インターネット」では、1Gbps、10Gbpsの光回線サービスを提供中で、業界トップクラスの通信品質を誇る事業者です。光回線で快適に大容量通信を利用したい方は、実績のあるNTTドコモが提供する「ドコモ光」のプロバイダ「OCN インターネット」をご確認ください。
賃貸物件で光回線を使う方法と注意点
次に賃貸物件で、光回線を使う方法と、注意点について説明します。
STEP.1 その地域に対応している回線を確認する
建物の地域、設備状況によって、利用できる光回線の種類や光回線事業者が違います。光回線事業者の公式サイトで事前に提供可能なエリアか調べておきましょう。日本の人口エリアカバー率95%誇る、ドコモ光のプロバイダ「OCN インターネット」は、一部地域を除き全国で申し込みができます。
STEP.2 オーナーに開通工事の許可をとる
新規で「マンションタイプ」の申し込みをする場合、すでに光回線の設備がマンションに入っていれば問題ありません。ですが、光回線が敷設されていなければ、工事をするのに住人の4分の3以上の同意が必要となります。このケースで「マンションタイプ」の光回線を工事するのは非常に難しいでしょう。
「マンションタイプ」と異なり、利用者が直接、光回線事業者と契約を結ぶ「戸建てタイプ」はオーナーや管理会社の許可さえおりれば利用できるので、比較的導入しやすいです。ただし、「戸建てタイプ」の光回線は光ファイバーを電柱から直接住戸に配線するので、電柱から離れた高層階(4階以上)に部屋がある場合は導入できない可能性もあります。
工事業者は開通工事で電話線の配管、エアコンダクトや換気扇の隙間などから部屋の中に回線を通します。万が一、既存の穴から光回線が通せない場合は壁に穴をあけたり、ケーブルを壁にビスでとめたりする必要も出てくるため、オーナーの許可を事前にとっておきましょう。
工事の許可がもらえない場合、工事が不要なモバイル回線やホームルーターを検討するしかありません。
関連記事:マンションに光回線が工事済みか確認する方法!工事済みのメリットもご紹介
STEP.3光回線事業者やプロバイダに申し込む
工事の許可がおりれば、光回線事業者やプロバイダに申し込みます。おすすめは、ドコモ光 × 「OCN インターネット」のように、光回線事業者とプロバイダを一本化(コラボレーション)している、「光コラボレーション事業者」への申し込みです。申し込みや諸手続きが1度で済むうえ、光回線とプロバイダを別々に契約するよりも、料金も割安です。
全国には、光コラボレーションが約600あり、事業者によって、通信速度や提供サービスが違うので慎重に選びたいところです。光回線事業者によっては、時間帯によって速度が急激に低下する、カスタマーサポートの対応が悪いなどの口コミが存在します。
おすすめはNTTドコモが提供する「ドコモ光」のプロバイダ「OCN インターネット」。実績のあるNTTグループの光回線事業者でカスタマーサポートも信頼できます。
STEP.4 開通工事日程の調整
開通までに時間がかかる場合もあるため、早めにスケジュール調整をしましょう。特に引っ越しシーズンに差しかかると、工事日が2~3カ月程、先になってしまう可能性もあります。
関連記事:光回線をマンションなどの集合住宅で利用するには?導入手順とおすすめの光回線
まとめ
この記事では賃貸マンションで利用できるインターネット回線の種類と、注意事項について解説しました。
賃貸マンションで利用できるインターネット回線の種類まとめ
特徴 | 月額料金 | |
光回線 | 最大速度1Gbps。
インターネットを快適に利用できる。 |
4,000円前後 |
ケーブルテレビ | 最大速度12~320Mbps。でテレビケーブルを利用して、通信するため不安定 | 5,000円前後 |
ホームルーター
モバイルルーター |
通信速度はルーターによって大きく異なる。
モバイルルーターは、モバイル通信を利用するため、家の中で使用するのは推奨しない。 |
4,000円~5,000円 |
マンションの設備状況で導入できない場合は仕方ありませんが、インターネットを快適に利用するには光回線がおすすめです。まずは導入が可能かどうか、賃貸マンションのオーナーに確認しましょう。
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