電話回線はインターネット接続に必要?歴史や光回線との関係、LAN回線への変換も解説!
目次
電話回線はインターネット接続に必要?歴史や光回線との関係、LAN回線への変換も解説!
現在のインターネット回線は、光ファイバーケーブルを用いた光回線が主流です。しかし、以前は電話回線を使った、アナログ回線がメインだったことをご存知でしょうか?
今回は、電話回線からはじまったインターネットの歴史をはじめ、電話回線をインターネット接続するために必要なLAN回線へ変換する方法や、お得に光回線を使うための情報をみなさんにお伝えします。おすすめの光回線の使い方についても解説しているので、ぜひご参考にしてみてください。
アナログの電話回線とインターネット
電話回線のインターネット草創期
インターネットが一般に知られるようになったのは、1990年頃に、アメリカで、軍事用回線が民間に開放されたことがきっかけとされています。現在のインターネットは、光ファイバーを使用した「光回線」が主流ですが、当時は電話回線を使ったデータ通信でした。
電話回線を使ったインターネットのデータ通信は、今のような光回線の光信号ではなく「アナログ信号」を用いていたのが特徴です。
当時のデータ通信は、電話(アナログ)回線からのアナログ信号を、アナログモデムが受け取り、パソコンの電気信号と相互変換するという接続方式でした。
日本では、インターネット変革期がはじまる少し前の1999年にNTTコミュニケーションズが設立され、NTTドコモではiモードサービスが開始されています。
ISDN時代
日本の電信事業者の日本電信電話公社(電電公社)は、1985年に日本電信電話株式会社を発足。通称:NTT(東日本/西日本)と呼ばれる国内最大の通信企業グループが誕生しました。
NTT東日本/西日本は、1988年4月19日に世界初のISDNサービス「INSネット64」を実用化。当時はISDNの整備が整わず、民間で利用するには巨額のコストが必要でした。その後、ISDNとWindows95によってインターネットは徐々に普及していきました。
ISDNの通信速度は64kbでしたが、当時のインターネット環境では革新的な速度でした。
ISDNは電話線を用い、データの送受信にFAXの技術を流用した「デジタル信号」を採用しています。電話回線=アナログ回線と思われがちですが、ISDNは先のモデムに相当するDSU(回線終端装置)という装置を用いてアナログ信号をデジタル信号に変換し通信を行うデジタル回線のインターネットです。ISDNとは、Integrated Services Digital Networkの略で、総合デジタル通信網を意味します。
ADSL時代
1999年9月1日、長野県の県協同電算が運営するISP「JANISネット」と長野市の川中島町有線放送農業協同組合が、国内初となる商用ADSLサービスを開始しました。ADSLの特徴は常時接続、下り50.5Mbps/上り12.5Mbpsの高速通信として、徐々に存在を確立していきました
ISDNまでは、ダイヤルアップによる従量課金型接続であったため、電話代もかさみ、インターネットを使える層はごく一部に限られていました。NTT東日本/西日本は、夜間の接続料無料となる「テレホーダイ」というサービスを提供していましたが、それでも常時接続は現実的ではありませんでした。
そこで登場したADSLでは、ISDNと同様に電話回線を用いる点は同じですが音声電話で使用しない周波数帯を利用することで、高速データ通信を実現し、さらにダイアルアップ接続ではないため電話代がかからず実質的な常時接続が可能となりました。
ADSLは、2004年3月時点での契約者数が約1027万件となり、国内インターネット普及に大きく貢献しました。しかし、光回線登場後は徐々に衰退し、NTT東日本/西日本はADSLの新規申し込みを2016年6月に停止しました。
その後、NTTグループは、一部のエリアを除き、2023年1月31日でサービスを終了すると発表しました。OCNでは、ADSL利用者にフレッツ光や光コラボレーションへの移行を推奨しており、光回線への乗り換えで工事費大幅割引などの措置を取っていました。
関連記事:ADSLはサービス終了!他回線のメリットと乗り換え先の選び方
現在のインターネットは光回線がメイン
現在の主流である光回線では、ネットワーク網に、これまでの電話回線と異なる「光ファイバーケーブル」を用いています。光ファイバーケーブルは、透過率の高い石英ガラス・プラスチックなどを素材にした伝送路を形成し、光信号による情報の伝達を行っています。
現在のところ、国内の光回線にはNTT東日本/西日本のフレッツ光、NURO光などの独自回線、電力会社の電力系光回線、CATVの光回線などがあります。光回線はインターネット以外にも、光電話や光テレビなどのサービスを提供しています。
光電話は従来の電話回線契約と違い、電話加入権を購入する必要がありません。電話番号は契約したプロバイダで発行され、誰でも気軽に固定電話を所有することができます。
光テレビも人気のサービスです。光回線は光ファイバー網を伝って電気信号によるデータ通信を行うため、電波のように天候や電磁波などのノイズに影響を受けることがありません。常にクリアな音声と番組映像が楽しめます。
関連記事:光回線を利用してテレビを見る方法は?ケーブルテレビで見る場合との違いや魅力を解説!
アナログの電話回線をLAN回線に変換する方法
ADSLなどの電話回線を使用するインターネットでは、回線接続装置のモデムとつなぐための機器が必要になります。
電話回線でインターネットを利用するためには、電話回線をLAN回線に変換しなくてはなりません。電話回線の接続端子はモジュラージャックのため、端子部分をLAN端子に変換する必要があります。変換機器には、モジュラージャックとLAN端子が一体となったアダプタや、LAN変換アダプタなどがあります。また、接続用ケーブルとして、LANケーブルも必要です。
ONUやルーターにはモデム機能が一体となった接続機器もあり、そういった機器を設置する場合は備え付けの端子に接続するだけでつながるので変換機器は不要です。LAN回線への変換機器やLANケーブル、一体型装置は必要に応じて買いそろえましょう。
【モデム商品例(OCNオンラインショップ)】
Windows11対応のUSBで簡単接続、省スペースPCやノートPCにおすすめ
商品名:アイ・オー・データ機器 アナログモデム DFM-56S
IP固定電話環境での動作確認、データ受信速度最大56kbps/送信速度最大33.6kbps
光回線のメリットとデメリット
ここまで、アナログ回線、ISDN回線、ADSLとインターネット回線の歴史をみてきました。最後に現在の主流である光回線はメリットばかりではなく、デメリットもあることを解説していきます。
メリット1:通信速度が速く安定している
光回線の最大の特徴は、回線が非常に安定した高速通信であることです。ADSLまでは電話回線を使用したため、通信基地局から遠い場所でのインターネット接続は通信速度が低下しがちでした。また、電話回線はインターネット接続中に電話がかかってくると、速度低下や回線切断などのおそれがありました。
光回線は光ファイバーケーブルを用いており、外部からの電波干渉をほとんど受けないため距離にかかわらず、安定した高速通信が可能な高品質の回線です。
メリット2:電話回線なしで固定電話が使える
光回線のオプションサービスである光電話を使えば、電話回線がなくても固定電話が使えるのも魅力です。基本的に光電話は月額550円(税込)程度の有料オプションになっており、通話料も全国一律で手ごろな料金設定です。高額な電話加入権も必要ありません。
一部例外として、ソフトバンク光では無料の光電話プランがあります。ただし、光BBユニットの設置が必要なうえ、おうち割に加入しないと割高になる可能性もあるため、慎重に検討してください。ちなみに、OCN 光(※)では、どのルーターを使用しても月額550円(税込)で光電話を提供しています。
※ OCN 光は2023年6月30日に新規販売を停止しました。以下、OCN 光については2023年6月30日以前の情報に基づいて記載することをご了承ください。なお、既存利用者は引き続きOCN 光を利用できますのでご安心ください。
デメリット1:月額利用料が高い
光回線はADSLにくらべ、月額利用料が割高です。ただし、プロバイダのキャンペーンなどを利用することでお得に使えますので、料金に関しては工夫次第といえるでしょう。
OCN 光では、NTTグループの格安SIM・格安スマホである、OCN モバイル ONE(※)とのセット割があります。OCN モバイル ONEのスマホと光回線をセットで利用することで、総合的に見た通信費を抑えることも可能です。
※ OCN モバイル ONEは2023年6月26日に新規販売を停止しました。以下、OCN モバイル ONEについては2023年6月26日以前の情報に基づいて記載することをご了承ください。なお、既存利用者は引き続きOCN モバイル ONEを利用できますのでご安心ください。
デメリット2:開通工事に時間がかかることもある
光回線は、光ファイバーケーブルの開通工事に時間がかかる場合があります。すでに設備が設置されている建物は例外ですが、基本的に2週間程度、長くなると1カ月以上かかるケースがあります。開通するまでの期間、モバイルルーターをレンタルするなど、インターネット回線をどう確保するかも考えておく必要があります。
関連記事:光回線の利用には工事が必要!かかる費用や確認するべきこととは
光回線をお得に利用する方法
最後に、現在主流となっている、光回線をお得に利用するためのポイントをご紹介します。
セット割やポイントが貯まる付加要素のあるプロバイダを選ぶ
まずは、プロバイダ独自のキャンペーンはもちろん、スマホとのセット割や、ポイントプログラムを用意しているプロバイダを選ぶことをおすすめです。普段利用しているスマホとセット割のあるプロバイダを選べば、それだけで料金がお得になります。
またポイントサービスも見逃せません。普段の生活で使いやすいポイントが貯まるサービスを選ぶのもよいでしょう。
OCNでは、自社の格安SIM「OCN モバイル ONE」を提供しており、OCN 光とのセット契約で利用料金から毎月220円(税込)割引が行われます。最大5回線までセット割対象となるので、家族全員でお得に使えます。また、100円(税抜)の支払いごとにdポイントが貯まるため、サービスを利用するだけで自然にポイントを増やすことが可能です。
なお、2023年7月1日より、OCN としては「ドコモ光」1ギガ・10ギガに対応したプロバイダ「OCNインターネット」を提供開始しています。そのため、OCN を検討されている方は「ドコモ光」及び「OCNインターネット」を検討してみてください。
また、「ドコモ光」であればネット回線とスマホをまとめるとお得なスマホセット割のサービスを提供しています。「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から永年最大1,100円(税込)の割引が受けられます。詳細は公式サイトをご確認ください。
サポートの手厚いプロバイダを選ぶ
利用開始後も、急に接続ができなくなるなどのトラブルはつきものです。契約後のユーザーサポートが手厚いプロバイダを選ぶのも、ポイントのひとつでしょう。NTTグループのOCN 光は、サポートの手厚さに定評があります。ぜひ検討してみてください。
ちなみに、代理店からプロバイダの申し込みをした場合でも、サポート体制はプロバイダ本体によるものです。公式キャンペーンと代理店キャンペーンを同時に受けることができるので、代理店で申し込みをすることによって、メリットをさらに広げられます。
まとめ
インターネットは電話回線を流用したことからはじまり、現在の光回線へと進化を続けています。
初期のインターネットには、回線が遅い、不安定など、さまざまな問題がありましたが、光回線の登場によって、それらが一気に解消したといえます。光回線は、回線が高速で安定しているだけでなく、光電話や光テレビのサービスが利用できるのも、大きな変化といえるでしょう。
光回線を快適に、かつ、お得に使うには、事業者選びがポイントです。
OCN 光は、IPoE(IPv4 over IPv6)方式によるインターネットを標準提供しており、高品質な通信環境を求める方におすすめの、光コラボレーション事業者です。
また、通信環境をさらに快適にするIPoEアドバンスもオプションとして用意されており、オンライン会議や高品質の動画視聴、オンラインゲームなどの使用が多い方におすすめです。
OCN 光でも、独自のキャンペーンや、スマホとのセット割が設定されていますので、ぜひチェックしてみてください。
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