光回線の最強Wi-Fiルーター5選!高速通信をムダにしない「本物」の機種

光回線は光ファイバーケーブルを利用したインターネット回線で、高速通信を強みにしています。しかし、光回線を利用する際には「Wi-Fiルーター」をきちんと選ばないと、せっかくの高速通信が活かせなくなる恐れもあるのです。光回線の高速通信をしっかり活かせる最強のWi-Fiルーターは下記の5つ。
- バッファロー「WXR-6000AX12S」
- TP-Link「Archer AX6000」
- NEC(日本電気)「Aterm WX6000HP」
- ASUS「RT-AX86S」
- エレコム「WRC-X5400GS-B」
この記事では、上記5つのWi-Fiルーターが最強である理由やWi-Fiルーターを選ぶ際のポイントなどを分かりやすく紹介していきます。
目次
光回線の最強Wi-Fiルーター5選!本当に優れた機種を紹介
光回線での利用に向いている、最強のWi-Fiルーター5選を以下の表にまとめました。
機種名 | 最大通信速度 | ストリーム(アンテナ)数 | アンテナの種類 | 有線LANポート数 |
---|---|---|---|---|
バッファロー「WXR-6000AX12S」 | 4,803Mbps、1,147Mbps | 8×8本 | 外付け型 | 4つ(10Gbps×1、 1Gbps×3) |
TP-Link「Archer AX6000」 | 4,804Mbps、1,148Mbps | 8×8本 | 外付け型 | 8つ(1Gbps) |
NEC「Aterm WX6000HP」 | 4,804Mbps、1,147Mbps | 8×8本 | 内蔵型 | 4つ(1Gbps) |
ASUS「RT-AX86S」 | 4,804Mbps、800Mbps | 7×7本 | 外付け型 | 5つ(2.5Gbps×1、1Gbps×4) |
エレコム「WRC-X5400GS-B」 | 4,804Mbps、574Mbps | 6×6本 | 内蔵型 | 4つ(1Gbps) |
※「最大通信速度」は5GHz帯と2.4GHz帯、それぞれの下りの最大通信速度(理論値)
※有線LANポートの速度は、下りの最大通信速度(理論値)
この5つが最強だと言える理由はズバリ「ストリーム数」の多さです。ストリームとはWi-Fiルーターに付いているアンテナのことで、例えばストリーム数「8×8本」の場合は送信用のアンテナが8本、受信用のアンテナが8本付いていることを意味します。この数が多いほど、より多くの端末へ同時接続する際にアンテナの「重複」が減るため、通信速度の低下を抑えやすい特徴があります。(参照:IODATA「アンテナの本数による速度の違い」)それでは最強のWi-Fiルーターを1つずつ紹介していきましょう。
バッファロー「WXR-6000AX12S」
「WXR-6000AX12S」はバッファローが製造する、高速通信が強みのWi-Fiルーターです。ストリーム数は8×8本、有線LANポート(LANケーブルの差し込み口)は4つあり、1つは最大通信速度(下り)10Gbpsに対応しています。
TP-Link「Archer AX6000」
「Archer AX6000」はTP-Linkが製造する、ストリーム数が8×8本のWi-Fiルーターです。アンテナが多いのはもちろん大きな強みですが、有線LANポート数も8つと多めなのも強みで。Wi-Fi接続だけでなく、多くの端末を有線接続したい人にも向いています。
NEC「Aterm WX6000HP」
「Aterm WX6000HP」はNECが製造する、ストリーム数が8×8本のWi-Fiルーターです。アンテナが本体内に内蔵されており(外に出ていない)、スタイリッシュな見た目が特徴です。
ASUS「RT-AX86S」
「RT-AX86S」はASUSが製造する、ストリーム数が7×7本のWi-Fiルーターです。スマホでのゲームに適する「モバイルゲームモード」などを搭載しており、ゲーム特化ルーターとして注目を集めています。
エレコム「WRC-X5400GS-B」
「WRC-X5400GS-B」はエレコムが製造するストリーム数が6×6本のWi-Fiルーターです。ストリーム数6×6本は、国内で市販されているWi-Fiルーターとしては十分に上位に位置する多さ。アンテナは内蔵型で、重さ530gと比較的軽量です。
光回線のWi-Fiルーターとは
光回線のWi-Fiルーターとは、光回線に接続してWi-Fiで電波を飛ばし、パソコンやスマホでインターネットが利用できるようにする機器のことです。光回線に加入した際は、通常ONU(光回線終端装置)という機器が付いています。ONUはルーターではなく、光ファイバーケーブルを通ってきた光信号を、デジタル(電気)信号に変換するための機器です。(参照:VTVジャパン「ONU」)基本的に1つの有線LANポートしか付いていないため、複数の端末でインターネットに接続したい場合は、別途ルーターを用意する必要があります。いくつかの有線LANポートのみ付いているルーターもありますが、「無線LAN」(Wi-Fiとほぼ同じ意味で使われる)も付いているものをWi-Fiルーターと呼びます。光回線提供会社によってはレンタルルーターを用意している場合もありますが、光回線の高速通信をムダなく活かせる性能があるとは限りません。もしも、通信速度や通信の快適性にこだわりたいのなら、メーカーが販売しているWi-Fiルーターを自分で購入して利用するのがいいでしょう。
光回線Wi-Fiルーターの最強の選び方
Wi-Fiルーターを選ぶ際に押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
- Wi-Fi 6対応のものを選ぶ
- 接続したい台数で選ぶ
- 家の広さ、間取りで選ぶ
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
Wi-Fi 6対応のものを選ぶ
一言でWi-Fiと言ってもいくつか種類があり、安定した通信を求めるなら「Wi-Fi 6対応」のものを選ぶといいでしょう。Wi-Fi 6は、2019年に登場した第6世代のWi-Fi規格です。下の表のように世代によって周波数帯や最大通信速度が異なっています。
名称 | 発表年 | 周波数帯 | 最大通信速度 |
---|---|---|---|
Wi-Fi 4(IEEE802.11n) | 2009年 | 2.4GHz帯/5GHz帯 | 600Mbps |
Wi-Fi 5(IEEE802.11ac) | 2013年 | 5GHz帯 | 6.9Gbps |
Wi-Fi 6(IEEE802.11ax) | 2019年 | 2.4GHz帯/5GHz帯 | 9.6Gbps |
※「最大通信速度」は下りの最大通信速度(理論値)
Wi-Fi 5は5GHz帯のみでしたが、Wi-Fi 6では2.4GHz帯と5GHz帯どちらも利用できます。5GHz帯は通信速度が速いとされていますが、遮蔽物に弱い性質があります。一方、2.4GHz帯は5GHz帯ほど速度が出にくいですが、遮蔽物に比較的強いです。(参照:バッファロー「Wi-Fi6とは?」)そのため、2種類の周波数帯を使い分けるWi-Fi 6は、安定通信に役立ちます。Wi-Fi 4も同様に2種類の周波数帯を利用していますが、Wi-Fi 6の方が最大通信速度9.6Gbpsで速いです。なお、これはWi-Fi 6の理論上の最大通信速度であり、国内で市販されているWi-Fi 6のルーターの理論上の最大通信速度は4,800Mbps程度です。(2022年6月時点)
接続したい台数で選ぶ
パソコンやスマホ、ゲーム機など複数の端末でWi-Fi接続したい、単純に家族が多い、といった場合はストリーム(アンテナ)数の多いWi-Fiルーターを選びましょう。ストリーム数が多いというのは、道路で例えるなら「車線が多い」ということ。車線が多いのでたくさんの車(=端末と送受信する電波)が行き交っていても、渋滞しにくくなります。もちろん、1つか2つしか端末を利用しないという場合はストリーム数にこだわりすぎる必要はないでしょう。
家の広さ、間取りで選ぶ
家の間取りや広さでWi-Fiルーターを選ぶことは重要です。例えば、家が横に広い、もしくは2階建て・3階建て以上の一戸建て住宅で、すべての階層にしっかりWi-Fiを飛ばしたい。そういった場合は、アンテナが「外付け型」のものを選ぶといいでしょう。Wi-Fiルーターのアンテナには「内蔵型」と「外付け型」があります。内蔵型は、全方位に均等に電波を飛ばしますが、外付け型はアンテナを調整すれば、より強く電波を飛ばしたい方向を決められるのです。そのため、階数の多い一戸建て住宅であれば、垂直方向により強く電波が飛ぶようにアンテナを調整すると、通信速度の低下を防ぎやすくなります。
また、NTTグループの安心オンラインストアには、ルーターの特集もあるので、参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事で解説してきた内容をまとめると、以下の通りです。
- ストリーム数が多いと、各端末との同時接続が快適になりやすい
- Wi-Fi 6は2.4GHz帯、5GHz帯を利用する高速Wi-Fi規格
- 接続したい台数、家の間取りなどでWi-Fiルーターを選ぶ
光回線の高速通信を活かすなら、今回紹介したストリーム数が多いWi-Fiルーターを検討してみてください。さらにWi-Fiルーターの選び方のポイントも紹介してきたので、ぜひこれも参考にして、自宅に「最強のWi-Fi環境」を整えてもらえたらと思います。
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