GMOとくとくBB光が遅い原因と対処法!快適に使える光回線事業者の選び方も解説
目次
GMOとくとくBB光が遅い原因と対処法!快適に使える光回線事業者の選び方も解説
GMOとくとくBB光は、回線の混雑がしにくい通信方式の「IPv4 over IPv6」(v6プラス)を採用しています。しかし、「通信速度が遅い」と感じる方も中にはいるのではないでしょうか。もしかしたら、原因はGMOとくとくBB光が提供するサービスの特徴にあるかもしれません。
本記事では、GMOとくとくBB光の通信速度が遅いときの原因と、解決策を解説していきます。
「GMOとくとくBB光」とは
「GMOとくとくBB光(旧名GMO光アクセス)」とは、GMOインターネットグループ社が提供する光コラボレーションサービスです。
光コラボレーションモデルとは?
GMOとくとくBB光を紹介する前に、「光コラボレーションモデル」について簡単に説明しましょう。
光コラボレーションモデル(通称「光コラボ」)は、光コラボレーション事業者が、「NTT東日本」「NTT西日本」の光回線「フレッツ光」と、事業者独自のサービスを組み合わせて提供するサービスです。
事業者が、光回線とプロバイダの料金をセットにして提供するため、契約や支払いが一元化されるうえ、利用者はお得な料金で光回線を利用できます。
関連記事:光コラボとは?光回線の選びかたとおすすめポイントを解説!
正式名称は「GMOとくとくBB光アクセス」
約款上のサービス正式名称は「GMOとくとくBB光アクセス」といいます。
「GMOとくとくBB光アクセス」は、元々、GMOインターネット株式会社が「GMO光アクセス」という名称で2021年に提供を開始したものです。途中でGMOとくとくBB光に名称を変更しましたがこの2つは全く同じサービスです。ここでは、GMOとくとくBB光(旧名GMO光アクセス)の特徴を解説します。
v6プラスを採用しIPoE方式を利用できる
GMOとくとくBB光は、「v6プラス」というインターネット接続サービスに対応しています。
v6プラスは、「IPv4 over IPv6」を利用するためのサービスのひとつで、ほかの事業者が提供する「IPv4 over IPv6」と同様のものです。
この方式では、アクセスが集中して混雑するポイントを避けて接続でき、回線が混雑しがちな夜間や土日でも、快適にインターネットを利用できるという特徴があります。
v6プラス対応Wi-Fiルーターも無料レンタル
GMOとくとくBB光には「v6プラス」を利用するために、v6プラス対応のWi-Fiルーターをレンタルする必要があります。2024年4月現在、レンタルできるルーターは下記の5つです。
- BUFFALO「WSR-2533DHP2」
- BUFFALO「WSR-2533DHP3」
- NEC「PA-WG2600HS」
- ELECOM「WRC-2533GST2」
- NEC「PA-WG2600HS2」
参照:GMO光アクセスご契約のお客さま限定「Wi-Fiルーター無料レンタル」
「GMOとくとくBB光」が遅い理由とは
GMOとくとくBB光は本当に遅いのか?中には、回線事業者全般にいえることもありますが、まずは、その遅くなる原因はなにが考えられるのかについて、みていきたいと思います。
「v6プラス」に対応の無線LANルーターのスペックが原因
GMOとくとくBB光が無償提供中の無線LANルーターは、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)規格までしか対応していません。最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の無線LAN規格には非対応となっています。
Wi-Fi6を利用できる接続デバイスを使う場合、GMOとくとくBB光のルーターでは性能を生かしきれません。
利用中の回線が混雑している
GMOとくとくBB光がIPv4 over IPv6で利用する「v6プラス」は、ほかの多くの光回線事業者も利用する人気の通信サービスです。利用者が集中する時間の混雑時は、回線速度が遅い可能性があります。
利用環境の周辺機器が原因で遅い可能性も
周辺機器の問題で通信速度が遅くなっている可能性もあります。無線LANルーターの周りを見直していきましょう。
LANケーブルの規格が古い
LANケーブルの規格が「Cat.5e」以降ではないと、最大通信速度1Gbpsに対応できません。
古いLANケーブルで無線LANルーターやパソコンをつないでいる場合は、新しいLANケーブルに買い替えることで、速度改善が見込めます。
Wi-Fiが届きにくくなっている
ONU(光回線終端装置)やホームゲートウェイ(HGW)を置く場所が適切かどうかも見直す必要があります。
奥まった所や障害物に囲まれていたりすると、Wi-Fiの電波はスムーズに届きません。また、家電製品などがあると電波干渉を起こしやすくなるので、遠ざける方がよいでしょう。
関連記事:ONUとは?入手方法/設置場所/ランプの意味や、モデムやルーターとの違いも解説!
実際のところ速度はどうなの?速いの?
GMOとくとくBB光が遅いのはなぜか?について、考えられる原因についてみてきました。
でも、実際のところどの程度の速度計測が報告されているのか?気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、2024年4月時点のGMOとくとくBB光がどの程度の速度計測が報告されているのか、同じ光回線サービスではどの程度なのかみていきたいと思います。
ここでは、代表的な光回線サービスとして、ビッグローブ光、ドコモ光×OCNと比較してみましょう。
平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | |
---|---|---|
GMOとくとくBB光 | 244.07Mbps | 295.42Mbps |
ビッグローブ光 | 245.25Mbps | 259.38Mbps |
ドコモ光×OCN | 307.39Mbps | 314.43Mbps |
※参照:みんなのネット回線速度(みんそく)2024年4月時点
速度には、ダウンロード(下り)とアップロード(上り)がありますが、私たちが実際にインターネットを利用する際に重要なのは、どちらかというとダウンロード速度になります。
なぜなら、ダウンロードは動画視聴やサイト閲覧など、読み込み時にかかる速度で実用面に関わってくる数値だからです。逆にアップロードはメールやLINEなどの送信で使われる速度で数Mbpsあれば充分です。
この点を踏まえてみてみると、GMOとくとくBB光とビッグローブ光はダウンロード速度については、ほぼ同じ結果となりましたが、ドコモ光×OCNと比べると244.07Mbpsと307.39Mbpsで速度に開きがありました。
先述のとおり、原因は1つには絞れませんが、利用者が多いことで回線が混雑し、速度に影響している可能性もありそうです。
「GMOとくとくBB光」が遅いときの対処法
GMOとくとくBBひかりが遅い原因を特定するために、現在の接続環境を見直してみましょう。接続設定や周辺機器を変更すれば、改善があるかもしれません。
「v6プラス」で接続されているかを確認する
GMOとくとくBB光で利用していても、「v6プラス」につながっていなければ、IPv4 over IPv6通信は利用できず、速度は速くなりません。
下記の接続状況確認サイトで「v6プラス」で接続できているか確認しましょう。
v6プラス対応の無線LANルーターに切り替える
自前で購入された無線LANルーターを使っている場合、ルーターがv6プラスに対応しているかどうかも確認してください。
対応していない場合は、変更が必要です。ちなみに、v6プラスは多くの光回線事業者で利用されているので、対応ルーターも多く発売されています。
関連記事:光回線の最強Wi-Fiルーター5選!高速通信をムダにしない「本物」の機種
最新のLANケーブルに変える
LANケーブル規格は最大通信速度1Gbpsを出せる最近の規格のものを利用しましょう。
Cat.5eやCat.6、Cat.7であれば、問題ありません。ただし、LANケーブルの耐用年数は4~5年なので、規格が新しくても長年使い続けている場合は交換することをおすすめします。
無線LANルーターの周波数を変更する
無線LANルーターは2.4GHz帯と5GHz帯、2つの周波数で電波を飛ばしています。
2.4GHz帯は遠距離まで届く一方ノイズに弱く、5GHz帯はWi-Fi専用電波でノイズの影響は受けづらいものの、距離や障害物に弱い特性があります。
もし無線LANルーターの位置を変えても改善されなければ、接続デバイスでつながっている周波数帯を変更してみましょう。
関連記事:Wi-Fiルーターの置き場所は?自宅でのベスポジやNG場所、おしゃれな置き方も!
プロバイダを乗り換える
上記の接続環境を見直して改善が見られなければ、GMOとくとくBB光の回線自体の混雑などで速度が出ない可能性が高いです。
ほかのプロバイダに乗り換えることで、回線混雑の影響を回避し、速度回復の期待が見込める可能性もあります。
関連記事:おすすめの光回線・プロバイダ!回線の質やサービスが優れているのはどこ
快適に使える光回線事業者の選び方
快適に使える光回線はどのように選んだらよいのでしょうか。光回線事業者を選ぶポイントを3つに絞って解説します。
通信品質が安定した光回線事業者を選ぶ
同じ光回線サービスでも、光回線事業者によって通信の安定度に差が出ます。光回線事業者がIPv4 over IPv6方式の接続を提供していなければ、すべてのサイトでIPoE接続することはできません。IPv4 over IPv6の通信技術を標準提供している光回線事業者を選びましょう。
関連記事:IPv4 over IPv6とは?仕組みやメリット、注意点も解説!
サポートが充実した光回線事業者を選ぶ
光回線事業者によって、カスタマーサポートの対応は異なります。問い合わせへのレスポンスが遅かったり、対応が適切でなかったりする場合は、トラブル時にスムーズな解決が望めません。口コミなどを見て、評判のよい光回線事業者を選択するとよいでしょう。
料金が安い光回線事業者を選ぶ
光回線事業者は、GMOとくとくBB光と同じ、光コラボレーション事業者だけでも全国に600社あり、それぞれに料金を設定しています。なるべく、コストが安い光回線事業者を選びたいところです。
ドコモ光がおすすめ
NTTドコモが運営する「ドコモ光」は、OCNバーチャルコネクト(OCNが提供するIPv4 over IPv6)サービスで、高速のIPoE接続を提供する光コラボレーション事業者です。
OCNバーチャルコネクト対応の無線LANルーターを使うことで、回線に自動で接続できるのも魅力です。
また、光回線の契約者数も700万回線を突破(2021年2月 NTTドコモ調べ)し、多くの利用者から支持される大手回線事業者なので安心してサービスを受けることができます。
関連記事:ドコモ光の料金は安いの?プロバイダの選び方や申し込み特典情報
「GMO とくとくBB光」から「ドコモ光」に乗り換える方法
GMOとくとくBB光からドコモ光に乗り換えるメリットと、流れを解説していきます。
乗り換えするメリット
ドコモ光はNTTグループならではの、高品質な光回線サービスと充実したサポートが魅力です。ドコモ光に乗り換えたユーザーは常時、安定したインターネット通信を利用することができます。
ドコモ光が安定した通信を提供できる理由は以下の2つです。
- OCNバーチャルコネクト対応ルーターの利用でIPv4 over IPv6に自動接続
- 実績があるNTTグループ会社のサポート体制でトラブル時も迅速対応
GMOとくとくBB光からドコモ光に乗り換えると、ユーザーは通信不安定や通信速度の不満、いままでのサポート窓口のストレスから解放されるでしょう。
乗り換え時の注意点
GMOとくとくBB光は、ドコモ光に乗り換えた時点で自動的に解約となります。GMOとくとくBB光の基本メールアドレス(~.gmobb.jp)は解約すると消滅します。利用している場合は、別のメールアドレスに移行が必要です。
またGMOとくとくBB光で借りているルーターは返却が必要です。解約金、工事費の残債の請求が残っている場合は、最終月に引き落とされますので、注意しましょう。
乗り換えする手順
STEP1.GMOとくとくBB光のウェブサイト「BB navi」にアクセスして「事業者変更承諾番号」を発行します。5日間ほどで連絡先のメールアドレスに送信されます。
STEP2.有効期限は15日間です。事業者変更承諾番号の発行が完了したら、ドコモ光に申し込みましょう。
STEP3.大体1週間ほどでドコモ光に切り替わります。ドコモ光の切り替え日にOCNバーチャルコネクト対応の無線LANルーターに交換し、接続状況を下記のウェブサイトで確認しましょう。
STEP4.接続が確認できたら、GMOとくとくBB光は解約になっています。GMOとくとくBB光から借りているルーターを返却しましょう。解約翌月の20日までに返却しないと弁済金11,000円がかかります。
返却は元払いになり、利用者が機器を梱包し、コンビニや郵便局などから以下の住所に発送します。
【Wi-Fiルーター返却先】
〒945-1352
新潟県柏崎市安田田尻工業団地7550-1 新進テック(株)内
GMOとくとくBB 物流センター Wi-Fiルーター返却係
電話番号l : 0570-045-109
まとめ
GMOとくとくBB光は、GMOインターネットグループ社が2021年から提供開始した新しい光コラボレーションサービスです。IPv4 over IPv6サービスはv6プラスで提供し、v6プラスに対応する無線LANルーターを無償で提供しています。
GMOとくとくBB光が遅いときは無線LANルーターや周辺機器の見直しを行い、それでも改善が見込めないときは光回線事業者を変更も検討しましょう。
おすすめはNTTグループの株式会社NTTドコモが提供している「ドコモ光 」の「OCN インターネット」です。
OCNバーチャルコネクトでIPv4 over IPv6を提供し、抜群に安定した通信品質が魅力です。また、Wi-Fi 6対応ルーター(WX3000HP2)の無償レンタルサービスを実施していますので、これから光回線の申し込みを考えている方は、ぜひ検討してみてください。
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