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Wi-Fiの弱点を補う存在?メッシュWi-Fiを使うメリットとは

Wi-Fiの弱点を補う存在?メッシュWi-Fiを使うメリットとは

Wi-Fiの弱点を補う存在?メッシュWi-Fiを使うメリットとは

メッシュWi-Fiという言葉をご存知でしょうか?聞いたことがある方も、「中継器と似たようなもの」というイメージをお持ちの場合が多いと思います。しかし、実はもっと高度なことができる新技術です。

 

この記事では、メッシュWi-Fiの仕組み、中継器との違いから、設置するメリットをお伝えします。メッシュWi-Fiを検討中の方は、ぜひご覧ください。

 

メッシュWi-Fiとは    

メッシュWi-Fiとは、アクセスポイントを複数設置してネットワークを構築する通信システムです。

 

メッシュWi-Fiを使用すると、適切な電波の接続先を自動的に選択し、通信障害がある場所を避けてスムーズな通信状態を正常に保つことができます。

 

建物内にアクセスポイントを網の目のよう作り、ネットワークを張り巡らすことからメッシュ(mesh)と呼びます。Wi-Fiなどの無線では、電波のつながる範囲内でネットワークを構築します。

 

メッシュWi-Fiの仕組み

メッシュWi-Fiは「コントローラ」と、複数台の「エージェント」でネットワークを構築しています。

 

コントローラはWi-Fiの調整をつかさどる役割があり、エージェントはコントローラからの命令に従う機器です。つまり、メッシュWi-Fiというネットワーク構成では、コントローラがWi-Fiの周波数や電波の使用状況・強度を調整し、最適な通信経路を自動的に判断して最適化します。

 

そして、エージェントはWi-Fiの電波を中継する役割があり、壁やドアの仕切りなど、遮蔽物で電波の届きにくい場所に設置することで安定した電波の供給が可能となります。

 

メッシュWi-Fiの標準規格

 メッシュWi-Fiには、業界団体Wi-Fi Allianceによって、「Wi-Fi EasyMesh™」という標準規格が策定されています。

 

Wi-Fi 6やWi-Fi 5のように規格を決めることで、メーカーを問わず、メッシュWi-Fiに互換性を持たせています。

 

ただし、日本国内では、動作やサポートの保証外とするメーカーがまだまだ多く、Wi-Fi 6などのように完全対応するには、時間がかかる見通しです。

 

参照:「Wi-Fi EasyMesh™」ってなに?

 

 メッシュWi-Fiと中継器の違い

 メッシュWi-Fiは電波のネットワークを中継、サポートするという点では、中継器と同じ役割を持ちますが、異なる点もあります。類似点があるため混同しがちですが、次にこれらの違いをみていきましょう。

 

アクセスポイントの自動切り換え

メッシュWi-Fiは電波状態が不安定になった場合、コントローラが自動でアクセスポイントを切り替えてエージェント接続してくれますが、中継器は手動でアクセスポイントを切り替える必要があります。

 

このように、メッシュWi-Fiでは常に最適な接続先を自動調整してくれるので、よりスムーズな通信環境を維持することができます。

 

メッシュWi-Fiの推奨環境!おすすめなのはどんな人?

前項までの内容をふまえ、メッシュWi-Fiの導入がおすすめの人を紹介します。

 

同居人数(家族)の多い人 や、Wi-Fi機器の多い世帯

多人数でスマホやタブレット、パソコンの無線通信の利用をするなど、Wi-Fi接続機器が多い世帯はメッシュWi-Fiの導入がおすすめです。

 

複数人でWi-Fiを使う場合、電波の取り合いや電波干渉による遅延が起こりやすくなります。メッシュWi-Fiは電波をスムーズにつないでくれるので、確実にWi-Fi環境が快適になるでしょう。

 

家が広い人

自宅が広く、2階や地下の部屋がある世帯の場合も、メッシュWi-Fiが力を発揮してくれるでしょう。

 

電波を届けるだけなら中継器でも十分ですが、メッシュWi-Fiなら最適な電波の通り道を選び、装置から遠く離れた場所でも高速通信を可能にします。

 

自宅に電波の届かない、あるいは届きにくいエリアがある、複雑な構造でつながりにくい場合は、ぜひメッシュWi-Fiを検討してみてください。

 

家族が居る時間にテレワークをする人

自宅でテレワークの際、通信相手に映像と音声が正常に伝わる環境が必須です。仕事で相手に正しく情報が伝わるよう、家の中心から離れた部屋で作業をしている方も多いことでしょう。

 

メッシュWi-Fiを導入すれば、自宅のどこでも通信状態を維持したままテレワークを行えます。

 

おすすめのメッシュWi-Fi3つ

ではここで、おすすめのメッシュWi-Fiを3つ紹介します。

 

TP-LiNK「Archer AX80」

Archer AX80」は、Wi-Fi 6対応のOFDMA、MU-MIMOで広範囲まで行きわたる高速通信が可能です。デュアルバンド対応で、複数同時接続も安定した通信状況を保てます。

 

OneMesh™に対応するルーターと中継器をつなげるだけで、かんたんにメッシュ環境を構築できます。また、TP-Link Home Shildにより、ネットワークのセキュリティもカバーしています。

 

価格も1万円台と非常にコストパフォーマンスが優れたルーターです。

 

TP-LiNK「Archer BE805(BE19000)」

Archer BE805(BE19000)」は、Wi-Fi 7に対応しており、使える周波数が増えたトライバンドルーターです。多くのルーター製品で使用できる周波数帯は2.4GHz、5GHzの2つのみですが、本ルーターは6GHzも使えるのが特徴です。

 

6GHz帯におけるWi-Fi通信はWi-Fi 7による接続のみ通信ができるので、混雑や干渉が少なく、快適な高速通信環境を実現できます。

 

バッファロー 「WXR-6000AX12P/D」

WXR-6000AX12P/D」は、パフォーマンスを最大化する独自のアンテナを備えており、環境に応じてアンテナの設置をカスタマイズすることができます。

 

外付けアンテナと12ストリームで安定通信を実現することが可能です。また、光回線の10ギガ性能を活かすために必要な10Gbps対応ポートを搭載しています。

 

メッシュWi-Fiのメリット

メッシュWi-Fiにはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

Wi-Fiの接続設定を自動で行ってくれる

メッシュWi-Fiは、コントローラからの命令を設置された各エージェントが、適切にWi-Fiの送受信を行います。

 

LANルーターや中継器のように電波の接続設定を行う必要がなく、インターネット初心者でも快適なWi-Fi環境を構築できます。

 

長距離・複数同時接続でも安定している

メッシュWi-Fiは、電波を長距離に届けるだけでなく、複数の端末による同時接続を安定して行えるのも特徴です。

 

通常のLANルーターや中継器は、電波を中継するごとに電波強度や通信速度の低下が起こります。

 

その点、メッシュWi-Fiは、電波強度や通信速度の減衰が圧倒的に少なく、安定した長距離通信や複数同時接続が可能です。

 

最適な環境でWi-Fi接続ができる

メッシュWi-Fiは、本体内部に搭載されたシステムやデータベースが演算処理し、Wi-Fi接続に最適な接続状況を判断してくれます。

 

機器の設置位置から最適なアクセスポイントを探知し、Wi-Fiのベストパフォーマンスを引き出すことができます。

 

セットアップや設定が簡単に行える

 メッシュWi-Fiは、難しいSSIDや周波数などの難しい設定が不要です。

 

多くの製品は工場出荷時点であらかじめ初期設定がされており、オンライン設定からのファームウェアの確認や基本設定のみでセットアップが完了します。

 

メッシュWi-Fiのデメリット

費用がかかる

メッシュWi-Fiは、機器が高額になりやすい傾向です。

 

基本的にコントローラとエージェントをセットで用意する必要があるため、台数分×費用がかかります。

 

そこで、電波の範囲を広げるという点では、中継器も同じ役割を果たすことができるので、LANルーターやホームルーターの設定を変えて中継器として使う方法もあります。

 

ただし、LANルーターを中継器代わりに使用する場合、周波数を分割するので通信が途切れたり、速度が低下する可能性があります。

 

この点を踏まえると、費用がかさむとはいえ快適なネット環境を構築するためには、メッシュWi-Fiの利用を検討したいところです。

 

NTTドコモが運営する光回線サービス「ドコモ光」のプロバイダ「OCNインターネット」では、申込者に限定して先にご紹介したTP-Link、バッファローのWi-Fiルーターを無償レンタル(1ギガ)、優待価格での提供(10ギガ)が可能です。

 

メッシュWi-Fi構築の煩雑さや費用面の問題も、特典の高性能なルーターを利用することで、ある程度解消できるのではないでしょうか。

 

気になる方は、こちらの特典公式サイトを確認してみてください。

 

メインルーター単体よりも速度が落ちる

メッシュWi-Fiはメインルーターからの電波を中継する役割のため、メインルーター本体から発信されるWi-Fiより電波強度と通信速度で劣ります。

 

ただし、メッシュWi-Fiにはスムーズにネットワークを構築するエージェントの設置数を増やすことにより、Wi-Fiの伝達効率を向上させることが可能です。

 

一般的な中継器と異なり、効率よく張り巡らされるWi-Fiの伝送路を増やすことができ、通信速度の減衰を大幅に抑えたWi-Fi通信が可能です。

 

細かい設定はできない

メッシュWi-Fiは、基本的に本体に内蔵されたシステムが処理するので、細かい設計をすることができない機器が多いです。

 

手動で設定可能な製品もあるにはありますが、ハイエンドクラスになってしまい、価格も高いものになります。

 

まとめ

メッシュWi-Fiとは、中継器やLANルーターよりも高度なネットワークを構築する通信システムです。自分で細かい設定をする必要がなく、自動で最適なWi-Fiのルートを探知して安定した高速通信をサポートしてくれます。

 

家族でWi-Fiを使う世帯や、広い自宅にお住いの場合など、環境に応じてWi-Fiを広範囲に拡げたり、多数の端末につないで安定した通信環境でインターネットを楽しみたいというという人におすすめです。

 

メッシュWi-Fiの環境設定など、インターネット接続に関する設定作業が手間だと感じる人は、プロバイダが提供するサービスを利用することを検討してみてもよいでしょう。たとえば、NTTドコモが運営する「ドコモ光」のプロバイダ「OCNインターネット」では、利用者に「OCN開通とことんサポート」という初回無料の訪問サービスを提供しています。ぜひ、検討してみてください。

編集部

「gooネット回線についての総合情報サイト」の編集部です。 光回線やプロバイダ、Wi-Fiルーターなどネット回線にまつわる情報を幅広く発信しています。みなさまのお役に立てれば幸いです。