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「Wi-Fiが繋がっているのに遅い」を解決!速度が落ちる原因と改善方法

「Wi-Fiが繋がっているのに遅い」を解決!速度が落ちる原因と改善方法

「Wi-Fiが繋がっているのに遅い」を解決!速度が落ちる原因と改善方法

Wi-Fi経由でインターネットに接続しているとき、急に通信速度が遅くなった経験はありませんか?通信速度が遅くなるのには、いくつかの原因と理由があります。
まずは速度低下の原因を突き止めましょう。

今回は、Wi-Fiが繫がっているのに通信速度が遅くなる原因と対策方法について解説します。Wi-Fiのトラブルでお困りの方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

 

Wi-Fiに繋がっているのに遅いと感じる原因は?

Wi-Fiが繋がっているにも関わらず通信速度が遅い場合、Wi-FiかWi-Fiルーター・スマホやパソコンなど接続端末の何が原因になっているかを確認しなければなりません。まず、それらの原因にはどのようなものがあるのか、見てみましょう。

 

Wi-Fiそのものに原因がある場合

Wi-Fiそのものに問題が発生するパターンには以下のようなものがあります。

 

プロバイダのメンテナンスや障害の発生

プロバイダのメンテナンスや障害などが原因の場合が考えられます。復旧するまで通信速度が戻らない、あるいは繋がらないことがあります。
プロバイダの公式ホームページやSNSに障害情報について告知されていることがありますので確認してみましょう。ユーザー側でできるのは状況の確認までなので、復旧を待ちましょう。

 

通信速度制限にかかっている

Wi-Fiが通信速度制限にかかっている可能性が高いです。

ホームルーターやモバイルルーターのように、固定回線(光回線など)以外の回線を使用している場合、容量超過による速度制限も疑ってみてください。ホームルーターは大半が「データ容量無制限」とうたわれていますが、一般的な通信量を大幅に超えると制限がかかることがあります。

また、通常は光回線を利用しているものの、Wi-Fiのオン/オフの切り替えを忘れて、モバイル回線でデータ容量を消費してしまっていることもあります。たとえば、スマホの機内モードをオンにしたままなどが考えられます。

 

回線が混雑している

19時~23時の夜間はインターネット利用者が最も多い時間帯です。この時間帯にプロバイダ側の判断でWi-Fiの通信速度が制限されるケースもあります。
プロバイダはすべての利用者に安定したインターネット環境を提供するため、一部の利用者が大量のデータ通信を行い、回線を独占してしまわないよう均等に通信量を調整しています。

 

Wi-Fiルーターか接続端末に原因がある場合

Wi-Fiそのものに問題がない場合、Wi-Fiルーターと接続端末の状態に問題があるかもしれません。以下、具体例をみていきましょう。

 

サーバー側の問題

Wi-Fiは繋がっていても、通信の接続先であるサーバー側に障害が発生しているかもしれません。特定のサイトや動画アプリ、SNSアプリが使えない場合、その運営のサーバーで問題が起きている可能性が考えられます。

 

Wi-Fiルーターの設置場所や、接続端末の利用場所が悪い

度々減速する場合、Wi-Fiルーターの設置場所や、スマホやパソコンなどの接続端末の利用場所も確認してみてください。

Wi-Fiは電波の特性上、通信が不安定になることがあり、その原因の多くが壁などの障害物、電磁波・ノイズなどの外部からの電波干渉が理由です。また、Wi-Fiは障害物に回り込んで届く性質があり、電波を通さない素材にぶつかると反射を繰り返して通信速度が減衰していきます。機器の場所も見直してみましょう。

 

Wi-Fiルーターへの同時接続数台数が多い

Wi-Fiルーターには機種によって、推奨される同時接続台数が決まっています。この上限を超えて接続をすると通信速度が低下する可能性があります。たとえば、家族で複数台のスマホやパソコンを同時利用する場合は気をつけましょう。

 

機器がWi-Fiの規格に対応していない

Wi-Fiには規格があり、使用している機器(ルーターやスマートフォン端末など)が古い規格にしか対応していなければ、通信速度は遅くなります。LANケーブルも同様で、古い規格だと遅くなり、本来のWi-Fiの通信速度を生かすことができません。

ちなみに、ルーターと端末の対応規格が一致していなくてもWi-Fiは利用できますが、双方の対応規格が異なる場合、古いほうの規格が優先されてしまいます。

 

バックグラウンドでアプリがデータ通信を行っている

Wi-Fi経由でスマホやパソコンのOSやセキュリティを更新する際に、バックグラウンドでデータ通信が行われているケースがあります。データファイルのダウンロード中は、Wi-Fiの通信速度が低下しやすくなります。

 

セキュリティソフトが作動している

スマホやパソコンなどの接続端末のセキュリティソフトが原因で通信速度が遅くなっているかもしれません。セキュリティソフトは常にバックグラウンドでウイルスの監視を行っています。ソフトの設定を見直すことで改善されるケースがあります。

 

機器の故障

これまでみてきた原因を確認してみたが、それでも改善されない場合はWi-Fiルーターやスマホやパソコンなど本体自体の故障の可能性も考えなければなりません。電源が正常に入っているか、ランプの色や状態をチェックしてみましょう。

 

iPhoneの「Wi-Fiアシスト」機能が作動している

使用しているiPhoneがiOS9以降であれば、Wi-Fiアシスト機能が作動している可能性もあります。これは、Wi-Fi通信が不安定になると自動的にモバイルデータ通信に切り替わり、通信速度が急激に下がる場合があります。(Androidにはこの機能はありません)

Wi-Fiに繋いでいるつもりが、気づかないうちにモバイルデータ通信に切り替わって、遅いと感じる可能性も見落とさないようにしてください。

 

Wi-Fiが繋がっているのに遅いときの対処法

では、Wi-Fiが繋がっているのに遅いと感じられるときに、どのように対処していくか、順にご紹介しましょう。

 

Wi-Fi接続になっているか再確認

まずは基本的なことですが、Wi-Fiにしっかり接続されているかを再度確認しましょう。

iPhoneのWi-Fiアシスト機能が発動してしまい、Wi-Fiを使っているつもりが、実はモバイルデータ通信になって速度が出ていない場合もあります。そういった初歩的なミスがないように、Wi-Fi接続は再度確認してください。

 

OSやドライバをアップデート

Wi-Fi接続が不安定だったり、回線が遅かったりする場合、使用している機器のOSやドライバの更新情報を確認してみましょう。ドライバが古いと、Wi-Fiの接続不良が起こりやすくなる場合があります。すべての機器のOSやドライバをアップデートしましょう。

 

Wi-Fiルーターへの接続台数を減らす

Wi-Fiルーターは、基本的に接続台数を増やすごとに通信速度は低下していきます。家族や友達複数人が端末をつなぎ、さらにWi-Fi対応家電を使用するなどして、接続台数が多いほどWi-Fiの速度は低下しがちです。使用していないデバイスのWi-Fi接続を切り、Wi-Fi回線への負担を減らしましょう。

ちなみにWi-Fiルーターは、最大同時接続台数の上限を超えると、通信速度が低下するおそれがあります。

 

Wi-Fiルーターの設置場所を見直す

Wi-Fiルーターは設置場所によって電波のつながりに影響が出るため、周辺環境には十分に注意しましょう。電波はルーターを中心に円状に広がり、障害物を避けるように進んでいきます。壁や床などにぶつかれば電波は透過と反射を繰り返し、徐々に通信速度が減衰してしまいます。

また、金属や石、水などの電波が通り抜けられないものもあるので、設置場所周辺付近からは遠ざけるようにするのがおすすめです。

Wi-Fiルーターを設置する場合に避けたい場所

  • 床に直置き
  • Wi-Fiルーターと接続端末が遠く離れた場所
  • 金属や石などの素材の近く
  • 水場付近(水槽や花瓶などの少量の水もNG)
  • 電子レンジやエアコンなどの電磁波
  • 工事現場や電車の線路付近

 

関連記事:Wi-Fiルーターの置き場所は?自宅でのベスポジやNG場所、おしゃれな置き方も!

 

Wi-Fiルーターや接続端末を再起動する

Wi-Fiルーターの内部には、インターネットの経路情報がデータベース化されたルートテーブルが内蔵されています。接続時間が長くなるとデータ処理にキャッシュがたまり、メモリの処理機能が落ちて、通信速度も遅くなりがちです。

また、スマートフォンの場合は、ブラウザなどの閲覧履歴がキャッシュとしてたまり、やはり動作が鈍ってしまいます。

Wi-Fiルーターとスマートフォン、いずれもキャッシュは電源を落として再起動することでリフレッシュすることが可能です。端末機器が熱を持っている場合も同様に、一度電源を切ってクールダウンしてから再起動すると改善されることがあります。

 

周波数を変更する

Wi-Fiの周波数を変更するのも有効かもしれません。

Wi-Fiの周波数は2.4GHzと5GHzの2種類があり、それぞれで電波特性が異なります。

2.4GHz 電波の範囲が広く遠くまで届きやすい反面、電波干渉を受けやすい
5GHz 電波干渉を受けにくく高速通信が可能だが、電波の範囲が狭い

一方の周波数でつながりにくい・通信速度が遅いという場合、もう片方の周波数に切り替えてみましょう。

 

アクセスポイントを増設する・中継器等を利用

無線Wi-Fiルーターをもう1台購入してアクセスポイントとして使用し、接続環境をよくする方法もあります。また、中継器やメッシュWi-Fiルーターを購入することも検討してみてください。

詳しくは次項「買い替えや増設で解決する方法」内の、「Wi-Fiアクセスポイントを増設する・中継器やメッシュWi-Fiを利用する」で解説します。

 

セキュリティソフトをOFFにしてみる

セキュリティソフトが疑わしい場合、一時的にOFFにしてからWi-Fiにつなげてみましょう。正常に接続でき、通信速度が普段通りなら原因はセキュリティソフトです。アンインストール・再インストール後にONにし、通信速度が遅いのであればセキュリティ設定の見直しを行います。

 

関連記事:Wi-Fiの通信速度を上げるための最適な方法とは?遅いと感じたら確認しよう

 

買い替えや増設で解決する方法

古いルーターや、周辺機器、端末を利用している場合、インターネット回線の通信速度が遅くなる可能性が高いため、買い替えをおすすめします。特にルーターや、付随するLANケーブルは優先的に新しくしていくとよいでしょう。

 

最新のルーターやLANケーブルに買い替える

使用しているルーターや端末のWi-Fiの規格が古いことが原因で通信速度が遅い場合、最新規格に統一するだけで改善されます。

そもそも機器には寿命というものがありますし、Wi-Fiの規格にもサイクルがあります。2023年現在、Wi-Fiの規格はWi-Fi 6が最新ですが、それでもWi-Fi 6が登場してから4年たっています。特にルーターやLANケーブル類は、Wi-Fi 6対応に切り替えておくべきでしょう。

 

Wi-Fi 6に対応したおすすめのルーターやケーブルを紹介します。

バッファロー WSR-3200AX4B/DBK

  • Wi-Fi 6と4×4ストリーム対応のハイパワー内蔵アンテナ搭載
  • Wi-Fialliance標準規格「Wi-FiEasyMesh」に対応

 

エレコム LANケーブル LD-GPAT/BU20/RS

  • ツメ折れ防止プロテクタと1000回の屈曲検査に合格した高耐久
  • Cat6A対応で伝送速度最大10Gbps

Wi-Fiアクセスポイントを増設する・中継器やメッシュWi-Fiを利用する

自宅が広かったり、電波が届きにくい構造の場合、Wi-Fiのアクセスポイントを増設したり、中継器・メッシュWi-Fi対応機器を利用する方法もあります。

アクセスポイントを増設する

「アクセスポイント」とは、端末とルーターを無線でつなぐため利用する機器のことです。本来はルーターと別の機器ですが、家庭では、一般的に、アクセスポイントとルーターの機能を両方備えた、「無線LANルーター」を使用します。

アクセスポイントを増設するためには、無線Wi-Fiルーターを2台以上準備するか、ルーターとアクセスポイントを準備しましょう。1台のルーターを親機とし、ほかのルーター(あるいはアクセスポイント)を子機として、アクセスポイントを増設します。アクセスポイントを増設することで、家のなかの隅々までWi-Fiにつながりやすくします。

 

アクセスポイントの商品例はこちらです
NETGEAR ワイヤレスアクセスポイント WAX610-100JPS

  • Wi-Fi 6対応の最大通信速度1,201Mbps(5GHz)574 Mbps (2.4GHz)
  • アプリを使って簡単設置
中継器やメッシュWi-Fiの設置

上で紹介したアクセスポイントの増設は、機器も高額になりやすく、配線の手間や費用もかかります。家庭内であれば、中継器やメッシュWi-Fi機能付きのルーターを設置するのがおすすめです。

中継器は、Wi-Fiの電波を、文字通り「中継」して、より遠くまで飛ばせる通信機器のことです。コンセントに挿して簡単な設定をするだけで使えます。

メッシュWi-Fiとは、複数の対応機器(ルーターなど)を設置することで、網目(メッシュ)のように隅々までWi-Fiを張り巡らすことのできるシステムです。子機の設置もコンセントに挿して簡単な設定をするだけで、配線などの手間がありません。

 

メッシュWi-Fiルーターのおすすめ商品はこちらです。

TP-LINK Deco X60(2-Pack)(JP)

  • Wi-Fi 6、OFDMA、MU-MIMO対応
  • 最大通信速度2402Mbps(5GHz)574Mbps(2.4GHz)のメッシュシステム

プロバイダを乗り換える

Wi-Fi回線が安定せず、通信速度に不満がある場合はプロバイダを乗り換えるのもひとつの方法でしょう。特に、ホームルーター、ポータブルWi-Fiなど、モバイル回線を使用している場合は、光回線への乗り換えがおすすめです。

光回線は通信速度や安定性の面でも安心感があります。

光回線を契約するなら、プロバイダは、NTT東日本/西日本の「フレッツ光」がお得に使える、光コラボレーション事業者から選ぶことをおすすめします。

中でも、IPoE方式に対応している事業者が良いでしょう。たとえば、NTTドコモが運営する「ドコモ光」のプロバイダ「OCNインターネット」などよいでしょう。IPoEについては次項で解説します。

 

関連記事:OCNとは?OCN インターネットのメリット・デメリット

 

IPv6接続方式に切り替える

IPv6とは、インターネットの接続方式(通信規格)のひとつです。接続方式にはIPv4とIPv6の2つがあり、IPv6は次世代の接続方式になります。さらにIPoEという通信方式に対応した、IPv6(IPoE)接続方式に切り替えれば、混雑を回避しながら高速通信のインターネットが可能です。

光回線で安定した高速通信を実感するなら、IPv6(IPoE)かIPv4 over IPv6の導入は必須です。最近は大手プロバイダであればほとんどがIPv6(IPoE)に対応しており、先に紹介したOCNインターネットのプロバイダも標準提供しています。

 

関連記事:IPv4 over IPv6とは?仕組みやメリット、注意点も解説! 

まとめ

Wi-Fiが繫がっているのに通信速度が遅くなるのには、さまざまな原因が考えられます。まずは、Wi-Fi・Wi-Fiルーター・スマホやパソコンなどの接続端末。これら3つのうち、どこに問題点があるかを突き止めて、通信速度が遅くなる原因をチェックしていきましょう。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

編集部

「gooネット回線についての総合情報サイト」の編集部です。 光回線やプロバイダ、Wi-Fiルーターなどネット回線にまつわる情報を幅広く発信しています。みなさまのお役に立てれば幸いです。